プロテイン用パッケージの種類やデザイン。顧客の心を掴むコツも紹介

栄養補給としてプロテインのニーズの高まりに伴い、顧客ターゲットにあわせたパッケージが求められています。パッケージを考える際は、プロテイン用パッケージに求められる形状やデザインを把握しておくことが大切です。本記事では、プロテイン用パッケージの種類やターゲットにあわせたデザインを紹介します。

需要が高まるプロテイン用パッケージ

プロテインの需要が高まるとともに、形態も変わり、必要なパッケージの条件も変わっています。まずはプロテイン用パッケージの現状や必要な条件を紹介します。

粉末以外も提供されてパッケージも多様化

筋肉を鍛えるために摂取するイメージのあるプロテインですが、効果的にタンパク質を摂取できるとして、女性や子どもからの需要も増え続けています。需要が高まるにつれ、プロテインの形態も多様化しています。
従来は、粉末状のプロテインを水に溶かして飲む方法が一般的でした。今では、飲みやすく改良されて、液体やさまざまな形で提供されています。パッケージもそれに合わせて日々進化し、多様化しているのです。

再封可能な密封性の高いパッケージが必要

プロテインで最も流通しているのは、パウダー状の製品です。プロテインパウダーは、大袋で購入されることも多く、1度に使い切られることは少ないでしょう。水溶性のパウダーは、湿気に弱い製品が多いです。プロテインのパッケージは、開封後も何度も開け閉めできる仕組みで、かつ、密封性が高い必要があります。

女性から支持されるプロテインが増加中

プロテインと言えば、トレーニングをして筋力を鍛えている男性が飲むイメージがあるかもしれません。しかし、近年は美容やダイエットに効果を期待できるとして、プロテインを摂取する女性も増えています。
女性からの声に応えて、各メーカーは女性向けのプロテインの発売を開始しました。各社、女性ウケも狙うパッケージにこだわっています。

プロテイン用パッケージの種類

プロテインのパッケージには、スタンディングパウチ、ボックスパウチ、スパウトパウチといった形式が使われています。プロテイン袋に使用されているパッケージ形式を詳しく紹介します。

スタンディングパウチ(スタンド袋)

スタンディングは「立つ」、パウチは「袋」を表わす通り、スタンディングパウチは底にひだをつけて自立できるようにした袋のことです。船底シール袋とも呼ばれます。現在のプロテイン用パッケージの主流です。
開封口にファスナーをつけ、開封後も密封できるようになっています。プラスチックフィルムには防湿性の高いフィルムを使っており、湿気に強く長期保存が可能です。自立した状態で保管ができるところも、消費者から支持されています。

ボックスパウチ

ボックスパウチは、ボックス状の形状をした袋です。四面すべてに印刷を施すことができ、大容量な点が特徴です。四方の端をすべてシールしていることから気密性が高いです。さらに、アルミを使用しているので、ガスバリア性・防湿性・遮光性が高く、ジップ付きなので簡単に密封できます。
製品を新鮮な状態で保ちやすく、自立するため商品を出し入れしやすいのも特徴です。プロテインや健康食品だけでなく、コーヒーや紅茶などにも用いられています。
canalでは、ウェルネスブランド『KOREDAKE』にボックスパウチをご利用いただいております。

スパウトパウチ(液体プロテイン用)

スパウトパウチは、スタンディングパウチやボックスパウチの上部に、スパウト(注ぎ口)を付けたものです。スタンディングパウチやボックスパウチを使っているため、自立します。キャップがあるので再封でき、購入後の利便性が高いです。
耐漏性に優れているので、液体、流動製品の包装に最適とされています。さらに、リサイクル可能な環境にやさしいパッケージにすることもできます。

顧客の心を掴むプロテイン用パッケージのデザイン

プロテインの需要の増加に伴い、ターゲット層も広くなっています。ここでは、アメリカで販売されているプロテイン製品の中から、顧客の心を掴むためにデザインされたパッケージの事例をいくつか紹介します。

ミレニアル世代に向けたシンプルなパッケージ

出典―RX BARのパッケージ:https://www.instagram.com/p/CHiQHt-AjxK

RX BARは、「シンプル」をコンセプトにした人気ブランドのプロテインバーです。モノに溢れた社会で育った“ミレニアム世代”に向けて商品を開発しました。
無駄なものはいっさい無い、素材がシンプルであるという特徴を伝えるために「シンプルでモダンなフォントのパッケージ」をデザインしました。常時10種類以上のパッケージを展開しています。

よりポップなデザインの子ども用パッケージ

出典―RX BAR kidsのパッケージ:https://www.instagram.com/p/CEUy1zGFyP3

RX BAR kidsは、RX BARの子ども用プロテインバーです。
現在のアメリカでは子どもの栄養に関心が高まり、プロテインを取り入れる家庭が増えてきました。RX BAR kidsは、大人用とサイズ、容量が違うだけではありません。子どもを意識したイラストやポップな色使いが施され、購入者(子どもを持つ親)と消費者(子ども)の両者に好まれるデザインを意識しています。

オフィスでも飲みやすいモダンなパッケージ

出典―Soy lentのパッケージ:https://www.instagram.com/p/CGU5oUyjrM3

Soy lentはプロテインだけではなく、一食に必要な栄養素がすべて取れる「コンプリートミール」とされている飲み物です。食事代わりに利用できるため、忙しくて昼食も取れない人達がオフィスで気軽に飲んでいます。オフィスでも目立たないように、少ない色使いでモダンな字体のデザインが施されています。

ビジュアルを効果的に利用したパッケージ

出典―P3のパッケージ:https://www.instagram.com/p/BhEkSvSA8kQ

ピーナッツやビーフジャーキーなど、素材ごとに仕切りがあり、一緒でも単体でも食べられるスナックが販売されています。このような商品は従来から販売されていましたが、従来品と大きく異なるのは次の2点です。
まず、すべてがプロテイン豊富な素材であり、炭水化物がないという特徴を伝えるために、左側に写真、右側に言語で素材を記載していることです。非言語を左側に、言語情報を右側に配置し、ビジュアルを効果的に利用してレイアウトしています。
次に、手で持って運べる形状であることです。H型パッケージにすることで、中央を手で握れます。サイズは変わらず、持ち運び可能になりました。

女性向けのプロテインパッケージ

最後に、株式会社キッカスアンドカンパニーがリリースした、国内初の女性向け本格プロテインドリンク「MURB」(マーブ)について、パッケージの形状やデザインの特徴を紹介します。

そのまま飲めて持ち運びに便利なペットボトルタイプ

出典―MURBのパッケージ:https://www.instagram.com/p/B3_OdzyB421

「MURB」は、ドリンクタイプのプロテインです。健康志向の高まりとともに需要が高まっているプロテインですが、現在でも主流は粉末タイプです。この製品は、プロテインを飲みたいけれど、「粉の食感が苦手」、「シェイクするのが面倒」といった女性の声に応えるために開発されました。
低糖質プラス脂肪をゼロにし、ダイエット中のカロリーコントロールにもおすすめです。すっきりとしたピンクレモネードとラズベリーの風味で飲みやすくなっています。ドリンクのため、水に溶かすためのシェイカーは必要がありません。どこでもそのまま飲めて、持ち運びにも便利なペットボトルタイプです。350mlと女性が飲みやすいサイズも嬉しいですね。

SNS映えするパッケージデザイン

出典:https://www.instagram.com/p/CDBiCypBxJf/

女性に嬉しいのは、飲みやすさだけではありません。従来、マッチョな男性向けというイメージが強かったパッケージを、ピンクを基調とした白地のロゴでスタイリッシュに仕上げました。SNS映えするおしゃれなパッケージで、「フィットネス女子」「プロテイン女子」などから人気を集めています。

オリジナルプロテイン用パッケージで顧客の心をつかもう

プロテインを入れるパッケージの種類やデザインを知ることで、オリジナルプロテインの販売に役立てられるでしょう。
パッケージ印刷のプラットフォームcanalでは、WEB上で簡単にオリジナルパッケージを制作できます。本記事で紹介した事例はcanalのものではありませんが、canalでもプロテインのパッケージに最適なジップ付きアルミスタンド袋ボックスパウチを取り扱っています。
低コストでオリジナルパッケージの印刷ができるcanalで、ぜひプロテインのパッケージを製作してみてください。

canalのウェブサイトはこちらから:

https://canal.ink/