スリーブ箱で商品に高級感をプラス!制作や印刷依頼のポイントを紹介

スリーブ箱は、両端が開いた筒状のスリーブと、組み立て式の身箱とを組み合わせた箱です。アクセサリーや時計などの高級品に使われるスリーブ箱は、箱を開ける時のワクワク感や、ワンランク上の高級感を与えてくれます。本記事では、スリーブ箱に適した素材・印刷・加工や制作・印刷の流れ、依頼時のポイントなどを紹介します。高級感のあるスリーブ箱を使って商品の販促につなげましょう。

商品に高級感をプラスできるスリーブ箱とは

目にしたことはあるけれど、スリーブ箱の作り方などについては詳しくないという方も多いのではないでしょうか。贈答品やブランド品など、高級な商品のパッケージとして使われているスリーブ箱について紹介します。

スリーブ箱の形や仕様

スリーブとは英語で「衣服の袖」を意味する単語です。両端が開いた筒状のパッケージから身箱をスライドさせて取り出す工程が、袖から腕を通すさまに似ているためスリーブ箱と呼ばれています。
スリーブ箱には、ホッチキス針の箱のように側面が一重になっているタイプと、折り返して厚みを持たせ二重になっているタイプがあります。後者のタイプは外側と内側の二重構造になっているので比較的強度が高く、特別な用途に使用される場合が多いです。

スリーブ箱が使われている商品

スリーブ箱は、プラスチックや発泡スチロール、缶に入った商品の保護などによく使用されます。また、内容物の保護に加え、中箱を引き出す動作によって高級感を演出できるため、ギフト商品やブランド品などに使用されます。
最近ではスリーブに写真を印刷し、結婚式の引き出物やプチギフトのパッケージとして使用するのも人気です。

スリーブ箱の使い方とデザイン

スリーブと身箱をセットで使用するだけではなく、商品本体に社名やロゴをデザインしたスリーブをかぶせて使う方法もあります。インパクトがあるので、梱包目的に加えて宣伝効果も期待できるでしょう。
また、スリーブと身箱の両方に印刷を施すことで、パッケージに統一感を持たせることもできます。

スリーブ箱に適した素材

スリーブ箱は使用する素材や、施す印刷・加工によって印象が変わります。スリーブ箱に適した素材や印刷・加工方法を紹介します。

【紙】コートボール

コートボールは、スリーブ箱を含む一般的な紙器によく使用されている板紙です。裏面はザラつきのあるねずみ色ですが、表面は白でコーティングされているため印刷に適しています。美しい白さと光沢が特徴で、カラーのカタログや高級化粧品などのパッケージに使われています。

【紙】コートカード

コートカードは両面が白くコーティングされているのが特徴。なめらかな表面と美しい光沢、ピュアな白さが魅力です。裏面も白くコーティングされているため、箱を開けた時に中に入っている商品がより際立ちます。ケーキ箱など、高級感や清潔感を演出したいパッケージに向いています。

【紙】カードB

コートカードと同じく表面・裏面ともに白色ですが、片面のみコーティングされた板紙をカードBと呼びます。平滑性に優れているのが特徴で、パッケージに使われる板紙としては、コストや高級感などが中間的な位置づけです。化粧品や食品、医薬品などのパッケージに使用されています。

【紙】クラフト

クラフトは、原料にパルプや古紙などを使った環境にやさしい紙素材です。両面茶色のナチュラルな風合いで、自然な高級感を演出します。印刷をすると色味が若干沈んでマットな仕上がりになるのが特徴。ホワイトインクを使用すると表現力が高まります。アクセサリーや環境に配慮した商品などのパッケージに向いています。

スリーブ箱に適した印刷・加工

【印刷】オフセットUV印刷

オフセットUV印刷は、版にインクがなじみやすい部分を作り、水とインクの相性の悪さを利用してインクを転写させる印刷方法です。再現性が高いため、イメージに近い印刷ができます。
紫外線を使ってインクを瞬時に乾燥させられるので、納期を短縮できるのも魅力です。また、硬化した表面は耐摩擦性が高いため傷がつきにくいという特徴があります。大ロットのパッケージ印刷に向いています。

【印刷】オンデマンド印刷

オンデマンド印刷は、パソコンからデータをデジタル印刷機に送り印刷する方法です。オフセット印刷のように版を使用しないため、版代がかからず小ロットの場合に単価が安くなります。名入れやナンバリングなどの可変印刷も可能で、付加価値の高いパッケージ制作ができます。

【加工】箔押し

別名ホットスタンプともいわれる箔押しは、熱と圧でフィルムにコーティングされた色を熱圧着する加工方法です。メタリックやホログラム、ツヤあり・なしなど箔の種類も豊富で、それぞれ違った印象を与えます。シンプルなデザインでも、ロゴやマークに箔押しを施してワンポイントにするだけで、高級感や特別感を演出できます。

【加工】エンボス

エンボス加工には、凸版と凹版で挟むようにプレスし浮き上がらせる浮上げ方式と、凸版のみを使い表面から押し込むことで版部分を浮き下げ立体感を出す型押し方式があります。エンボス加工の特徴は、インクを使わずに立体感だけでデザインを表現できる点。手触りを良くする効果もあり、箔押しとはまた違った高級感や付加価値を演出できます。

スリーブ箱の制作・印刷の流れ

インパクトやオリジナリティのあるスリーブ箱を制作すれば、商品やブランドの宣伝に利用できます。ここでは、オリジナルスリーブ箱の制作や印刷の流れを紹介します。

スリーブ箱の素材・デザイン・サイズなどを決める

スリーブ箱は、スリーブ部分と身箱の部分に分かれており、身箱には薄いタイプと厚みのあるタイプがあるため、中に入れる商品に合わせてサイズや仕様を決定します。印刷を施す場合は、スリーブ部分だけ印刷するのか、身箱も印刷するのかなども検討しましょう。また、使う素材やデザイン、加工方法などによっても印象が変わるため、しっかりと仕上がりをイメージすることが大切です。

スリーブ箱のデザインデータを作成・入稿する

パッケージ制作会社や印刷会社にデザインデータを持ち込む場合は、スリーブ箱の展開図をもとにデータを作成します。パッケージの種類やサイズを選ぶと展開図データを作成してくれる会社も多いので、相談してみましょう。
入稿後はデータの内容や仕上がり位置などのチェックが入り、問題がなければ印刷へ進みます。印刷をする前に試作品で色や形など、完成イメージを確認できる会社もあります。

印刷・加工

印刷方法によって異なりますが、オフセット印刷では版の完成後、オンデマンド印刷ではデータ校了後に印刷がスタートします。
加工は印刷後に行われるのが一般的です。主な表面加工には、ビニール引き、ニス、プレスコートなどの種類があり、見た目の向上だけではなく、印刷面の保護や強度を強めるといった役割も担います。箔押しやエンボス加工などもこの段階で行われます。

検品・納品

裁断されて完成したスリーブ箱は、印刷・抜きミスがないか、箱の組み立てに問題がないかなどのチェックを受け、指定の場所に納品されます。

スリーブ箱の制作・印刷を依頼する時のポイント

ポイントを押さえておけば、スリーブ箱の制作や印刷の依頼がスムーズに進みます。最後にデザインやサイズ調整のポイントを見ていきましょう。また、オリジナルのスリーブ箱制作におすすめのサービスも紹介します。

高級感の出るデザインや印刷方法にする

デザインに変化を持たせるためにパターンを取り入れたり、身箱の内側にもデザインを加えたりすることで、スリーブ箱全体の高級感が際立ちます。また、ゴールドやシルバーなどを使った特殊印刷や箔押しなどの加工を取り入れるのも、特別感を演出する方法の1つです。

入念にサイズ調整する

完成してから身箱が入らないという事態に陥らないよう、サンプルの時点で入念にサイズをチェックしておくことが大切です。その他、ぴったりとしたサイズで作成しても、手に取った時の持ち方や商品の重さなどによって、身箱が滑って出てくる可能性もあります。そういった場合は、切れ込みや爪、折返しなどストッパーとなる要素を設けて工夫すると良いでしょう。

スリーブ箱を作るならcanalがおすすめ

パッケージ印刷サービスのcanalを利用すれば、オリジナルのスリーブ箱が簡単に作成できます。全国複数の印刷・加工会社と協力し、その空き時間を使ってオリジナルパッケージの印刷・加工を行っているので、小ロット発注やコストダウンが可能です。さらに、オンラインで発注が完結し、チャットで気軽に相談できるのも魅力です。スリーブ箱は問い合わせ・チャットから注文できます。

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高級感のあるスリーブ箱で商品に付加価値をつけよう

パッケージには中身を保護する役割だけではなく、商品をより魅力的に見せる効果もあります。スリーブ箱は、スライドさせる動作が高級感を感じさせるため、付加価値をプラスしたい商品のパッケージにおすすめです。オリジナルのスリーブ箱で顧客の心を掴み、ブランドや商品のファンを増やしましょう。