ブランドイメージを伝えるパッケージ印刷!その種類や方法とは?

パッケージには、商品を魅力的に見せるという役割があります。顧客にブランドイメージを伝えるためにも、パッケージ印刷の種類や方法を知り、より効果的なパッケージにすることが大切です。この記事では、パッケージ印刷の種類や依頼の流れ、ブランドイメージを伝えるためにこだわりたいポイントを紹介します。

パッケージ印刷の魅力と効果

パッケージ印刷には、顧客に製品を認知させた上で、さらに魅力的に見せる視覚的効果があります。また、特殊印刷や表面加工などを施すことで、さまざまなイメージを演出できるのもパッケージ印刷の魅力です。
印刷にこだわったオリジナルのパッケージは商品の付加価値となり、顧客満足度の向上やブランドイメージの向上につながるでしょう。
また、オリジナルのパッケージがおしゃれであれば、顧客の感情を刺激して、保管や再利用につながる可能性もあります。

パッケージ印刷の種類と方法

パッケージ印刷にはさまざまな種類や方法があります。素材やイメージに合わせた印刷方法を選ぶことで、より魅力的なパッケージを作成することができるでしょう。パッケージ印刷の主な種類や方法を紹介します。

①オンデマンド印刷

オンデマンド印刷とは、版を使わずにパソコンからプリンターにデータを送り、直接印刷する方法の総称で、カラーダイレクト印刷とも呼ばれます。オンデマンドが持つ「必要なものを、必要なときに、必要なだけ」という意味にふさわしく、小ロットや多種類印刷に適しています。
版代がかからないためコストを抑えられ、短期間で納品できるのが魅力です。紙、布、塩ビシート、ポリエステルフィルムなどの素材に適しています。

②オフセット印刷

オフセット印刷は、インクを付けた版をブランケットに転写してから紙に印刷する方法です。印刷機は大きく分けて枚葉式と輪転式の2種類ありますが、どちらも顔料油性インクを使用します。インクがしっかりと紙に密着するため仕上がりが良く、大量印刷が可能なため、書籍の印刷や商業印刷などに幅広く利用されている印刷方法です。
版を使って印刷するため、同じ品質の製品を大量に繰り返し作る場合、コストを抑えられます。主に紙への印刷に適しています。

➂UVオフセット印刷

UVオフセット印刷とは、紫外線を利用した速乾式の印刷方法です。油性インキを使う印刷の場合は、裏付き防止のパウダーが必要ですが、UVオフセット印刷はパウダー不要のため、食品や化粧品など不純物の混入を嫌うパッケージの印刷に使用されています。
また、プラスチック製のパッケージやクリアファイルなど、インクが乾燥しにくい素材への印刷にも向いています。その他、直射日光や水分への耐久性にも優れているので、屋外で使用するものへの印刷も可能です。

④シルク印刷

シルク印刷とは、メッシュ状の布を使ってインクを押し出し、印刷物に直接色をのせていく印刷方法です。インクの量を調節することで厚みを持たせ、立体感を演出できます。
形状や素材を問わず幅広く印刷でき、耐候性があるため屋外で使用しても色褪せしにくいのが特徴。ボトルや瓶、看板、絵馬など多種多様な分野での印刷に使われています。

➄箔押し印刷

箔押し印刷とは、インクの代わりに箔を使い、金属の版に圧力をかけて箔を転写させる印刷方法です。普通の印刷とは違った見た目や質感、高級感があり、シンプルなデザインでも目を引くのが箔押し印刷の魅力。
金や銀のような輝く箔や、ツヤを抑えたマットな質感の箔など種類豊富なので、パッケージにさまざまな印象を持たせることができます。紙、ビニール、プラスチックなどさまざまな素材に印刷できます。

印刷方法のまとめ

オンデマンド印刷オフセット印刷UVオフセット印刷ルク印刷箔押し印刷
ロット小ロットに向く小~大大ロットに向く小ロットに向く小ロットに向く
コスト小ロットの場合、単価を抑えられる大ロットの場合、単価を抑えられる高め(インクやUVランプ代が高いため)高め(版代が高いため)高め(特殊印刷のため)
向いている商品紙、布、塩ビシート、ポリエステルフィルム製のパッケージ紙製のパッケージプラスチック製のパッケージ紙製のパッケージ/缶、瓶、ボトルなどのパッケージ紙、ビニール、プラスチック製のパッケージ/高級商品のパッケージ

パッケージ印刷の流れ

デザイン決定から完成まで、パッケージ印刷や制作の一般的な流れを紹介します。依頼するパッケージ制作会社や印刷会社によって多少の違いはありますが、大まかな流れを確認しておきましょう。

①デザイン・形状・サイズを決める

商品のコンセプトやターゲット層、商品の展開方法などをイメージして、パッケージのデザイン・形状・サイズなどを決めます。作りたいイメージに合ったサンプルがあれば依頼する時にイメージを伝えやすいので、用意しておくと便利です。印刷会社によっては既存のサンプルが用意されていて、そこから選べる場合もあります。
デザインを自社や自分で作成できない場合は、専門の会社へ依頼するのも方法の1つです。印刷会社のなかには、デザインから印刷までトータルで行なってくれる会社も多数あります。

②素材を決める

パッケージは、印刷だけでなく使う素材によってもイメージが変わります。例えば、高級感を出したい時は光沢のある素材を使用するなど、表現したいイメージに合った素材を使用します。また、商品の重さや使用用途に合わせて、素材の強度や機能性にもこだわりましょう。
素材には多くの種類があり、デザインやコストもさまざまなので、サンプルを確認しながらイメージと予算に合ったものを探すことが大切です。

➂依頼する

基本的な内容が決まったら、パッケージ制作会社や印刷会社へ依頼しましょう。デザインや使いたい素材などの要望を伝え、希望をすり合わせながら印刷方法など細かい部分を決定していきます。その後見積もりを出してもらい、納得できれば発注となります。
発注した会社では、デザインデータをもとに製版・印刷・加工・打ち抜き・貼りなどのパッケージ制作が進んでいきます。(印刷方法やパッケージの種類によって工程は変わります。)

④確認する

印刷時、一般的には本刷りの前に校正刷りを行い、ここで文字や色、デザインなど仕上がりの最終確認ができます。会社によっては、校正刷りに別途料金がかかる場合もありますが、出来上がってから「イメージと違った」と後悔する事態を防ぐためにも校正はおすすめです。校正に問題がなければ本印刷へと進みます。本印刷に入ると修正できないことが多いので、校正の段階で細かな部分までチェックしておきましょう。

➄完成

完成したパッケージは、パッケージ制作会社や印刷会社で印刷のズレや加工ミスなどを検品してから納品されます。万が一、納品後の商品に印刷のズレやシワといった不具合があった場合は返品や交換を申し出ます。

パッケージ印刷でこだわりたいポイント

パッケージ印刷は、商品に付加価値や広告効果を与える重要な働きをしてくれます。より魅力的なパッケージ印刷のために、押さえておきたいポイントを紹介します。

①コンセプト

どのターゲット層にどんなイメージを伝えたいのか、コンセプトを明確にすることが大切です。明確なコンセプトをもとにパッケージの具体的な内容を決定していきます。パッケージを見ただけでどんな商品なのかが分かる、思わず手に取りたくなる、ブランドイメージが伝わりやすい、そんな訴求力のあるパッケージを作りましょう。

②デザイン

ターゲット層によって、パッケージデザインも変わります。例えば、若い年齢層にはSNSに投稿したくなるようなデザインが向いていますし、高齢者向けならば大きな文字の日本語表記が向いています。
また、パッケージの素材やカラーも商品の魅力を高めてくれる要素の1つです。高級感や特別感のあるパッケージは、思わず手を伸ばしてしまう魅力があります。「どう見せたいか」を考えたパッケージデザインで、他社との差別化を図ることも大切です。

➂特殊印刷

パッケージ印刷では、表面加工などの特殊印刷が、個性を引き立たせるのに効果的です。素材に光沢感やマット感などをプラスでき、さまざまな仕上がりを表現できます。
また、特殊印刷をすることでパッケージの強度アップも期待できます。その他、PP加工であれば表面の保護、箔押しや空押しであれば高級感や豪華さの演出といった効果も追加可能です。

パッケージ印刷にこだわって、オリジナル商品の販促をしよう

パッケージ印刷にはさまざまな種類があり、デザインや印刷方法などにこだわることで、商品をより魅力的に見せ付加価値をつけることができます。さらに、商品イメージやターゲット層に合ったパッケージ印刷であれば、販売促進の効果が期待できます。パッケージ印刷へのこだわりは他社との差別化だけではなく、顧客の満足度やリピート率を高めることにもつながるでしょう。
オリジナルパッケージは、高品質のパッケージを制作できる「canal」へ依頼してみてはいかがでしょうか。全国の複数の印刷・加工会社と協力し、その空き時間を使ってオリジナルパッケージの印刷・加工を行なっているので、小ロット・コストダウンが叶います。

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