心を掴む化粧品パッケージとは?オリジナルパッケージ制作におすすめの会社も紹介

化粧品パッケージには商品を保護するだけでなく、その魅力を顧客にアピールする役目もあります。本記事では化粧品パッケージの種類やパッケージデザインのポイント、化粧品パッケージに必要な表示を解説します。また、オリジナル化粧品パッケージ作りにおすすめのパッケージ制作会社についても紹介します。

化粧品パッケージの種類

化粧品パッケージとして多く使われているのが紙器です。紙器にはさまざまな種類があり、よく見かけるキャラメル箱の他、N式箱やフタ付き箱、スリーブ箱などが化粧品の梱包に使用されています。まずは化粧品パッケージの種類について解説します。

キャラメル箱

キャラメル箱はシンプルでポピュラーな紙器です。箱の上下に差し込みの付いたフタがついた形状で、サック箱とも呼ばれています。
差し込みにスリットを入れなければ開けやすく、スリットを入れれば抜けにくくなるよう調整できます。軽いものであれば問題ありませんが、両端のフタが開く構造になっているので、重いものには向きません。

底ロック箱(アメリカンロック箱)

キャラメル箱の底面を4枚で組み合わせたものが底ロック箱で、アメリカンロック箱や、地獄底箱とも呼ばれています。しっかりと組み合わさっているため、キャラメル箱よりも底の強度が増しますが、組み立てに時間を要します。

N式箱

N式箱は、箱の両側を組み立てて梱包の内箱・外箱として使用されます。両側を差し込んで閉じるため高級感があるのが特徴で、ギフト用のパッケージにもよく用いられています。

フタ付き箱

フタ付き箱は、フタ箱と身箱に分かれている紙器で、身箱の上にフタ箱を重ねて使用します。頑丈なつくりのものが多く、高級感のあるパッケージを制作したい時におすすめです。化粧品やアクセサリー・ジュエリーなどに利用されることが多いです。

スリーブ箱

スリーブ箱は、スリーブ部分と身箱部分が分かれているスライド式の紙器です。缶に入った化粧品やアクセサリーなどの保護や梱包によく使用されます。また、箱を引き出して中身を取り出す動作が高級感を感じさせるのも特徴です。

心を掴む化粧品パッケージデザインのポイント

ブランドや化粧品のイメージをアピールするため、パッケージにこだわることが大切です。ここでは、顧客の心を掴む化粧品パッケージデザインのポイントを紹介します。

商品コンセプトとターゲット層を明確にする

化粧品のパッケージデザインを考える上で、商品のコンセプトを明確にすることがとても重要です。コンセプトを明確にすると、パッケージのロゴやデザインの方向性をしっかりとイメージでき、顧客に選んでもらえる化粧品パッケージを作れるでしょう。
また、ターゲット層もできるだけ明確にします。ターゲットの年齢や職業、年収、家族構成、好きなコスメやファッションなど細かい部分まで考え、それをもとにしてデザインを決定するとスムーズです。

訴求力のあるデザインを意識する

商品パッケージのデザインを控えめにしすぎると、訴求力が弱まり顧客の目に留まりにくくなってしまいます。パッケージ中央に大きめのキャッチコピーなどがあると、商品やブランドの世界観が伝わりやすいでしょう。商品のイメージを保ちつつ、顧客の目に留まりやすいパッケージを考えることがデザインのポイントです。

SNS映えを意識する

現代においてSNSは絶好のPRの場です。SNS上で商品を上手く「魅せる」ことで、顧客の購買意欲を掻き立てることができます。そのため、パッケージデザインもSNS映えを意識すると良いでしょう。
またSNSは、ユーザーとつながり、コミュニケーションをとる窓口としても活用できます。

化粧品パッケージに記載が必要な情報

化粧品を販売する際、パッケージに表示しなければならない情報があります。ここでは、化粧品パッケージに記載が必要な情報について解説します。

製造販売業者の氏名又は名称、及び住所・問い合わせ先・原産国名

製造販売業者には、代表者の氏名または法人や団体の名称を記載します。住所欄には、総括製造販売責任者が業務を行う事務所の所在地を表記してください。
問い合わせ先は、迅速に対応できる連絡先を記載します。顧客窓口などがある場合は、その電話番号が良いでしょう。
原産国名とは、化粧品の中身を製造した事業所が所在する国の名です。ラベル貼りや詰め合わせを行った国は原産国としません。表記する際は、「MADE IN JAPAN」や「日本製」など消費者が理解できるように記載します。原産国名の文字サイズは7ポイント以上で記載する必要がありますが、表示が難しい場合は4.5ポイント以上あれば問題ありません。また、30mLまたは30g以下の小型容器の場合は、文字サイズの規定がありません。

参照:化粧品公正取引協議会「化粧品の表示に関する公正競争規約施行規則」

http://www.cftc.jp/kiyaku/kiyaku02.html

種類別名称・販売名

種類別名称とは、消費者が商品を選択する基準となるものです。これは「化粧品の表示に関する公正競争規約施行規則 別表1」から適当な名称を用います。種類別名称や代わるべき名称を記載するのが基本ですが、販売名にこれらに代わる名称が含まれる場合は、省略しても問題ありません。文字サイズの規定は原産国名と同じです。文字は色を変えたり、太字にしたりして目立たせます。
化粧品の販売名は薬機法に従って決める必要があります。各都道府県の薬務課に化粧品製造販売届を提出し、承認を得ましょう。販売名の文字サイズ規定も原産国名、種類別名称と同様です。

参照1:化粧品公正取引協議会「化粧品の表示に関する公正競争規約施行規則」

http://www.cftc.jp/kiyaku/kiyaku02.html

参照2:化粧品の表示に関する公正競争規約施行規則 別表1【種類別名称】

http://www.cftc.jp/kiyaku/kiyaku02-1.html

内容量・全成分表示・ロット番号

内容量とは、化粧品の中身の量を「g」や「mL」などで表したもので、一般的に粘度が高いものは「g」、低いものは「mL」で表記します。また、複数梱包されている場合は「本」「枚」「個」など、その数量の単位を記載します。
全成分表示は薬機法に則り成分名を表記しましょう。配合量の多い順に成分名を記載します。ただし、1%以下の成分と着色剤は順不同で良いとされています。また、商品内にごく少量しか含まれておらず、その配合量では効果を発揮しないキャリーオーバー成分については、表示を省くことができます。
ロット番号は、製造番号や製造記号とも呼ばれるものです。これは、いつ・どこで作られたどのような製品なのかを表す、アルファベットや数字の組み合わせです。外部からもわかりやすいように記載し、万が一不具合が報告された際には、迅速に追跡できるようにしておきましょう。

参照:化粧品公正取引協議会「化粧品の表示に関する公正競争規約施行規則」

http://www.cftc.jp/kiyaku/kiyaku02.html

使用上の注意事項・使用方法・使用期限

施行規則で定められた化粧品については、その使用上または保管上の注意を記載します。これは、消費者とのトラブルを最小限に抑えるためのものでもあります。必要な記載事項は細かく決められているため、注意して記載しましょう。また、必要な注意事項は日々追加されていく可能性があるので、常に情報を確認する必要があります。
使用方法は必須の表示事項ではありませんが、使い方がわかりにくい商品に関しては記載するのが望ましいです。また、適切に保存しても3年間、品質や性状が安定しないものについては使用期限を記載する必要があります。

参照:化粧品公正取引協議会「化粧品の表示に関する公正競争規約施行規則」

http://www.cftc.jp/kiyaku/kiyaku02.html

リサイクルの表示

資源有効利用促進法に基づいて紙製容器包装、プラスチック製容器包装にはリサイクル表示が必要です。印刷やラベルの場合は6ポイント以上、刻印やエンボスの場合は8ポイント以上の大きさで表示しましょう。6ポイントの識別マークを表示するスペースがない場合は省略することもできます。また、6ポイントより小さい識別マークが表示できる場合は、自主的に表示しても問題ありません。

参照:紙製容器包装リサイクル推進協議会「識別マークと表示方法についてのポイント」

http://www.kami-suisinkyo.org/markpoint.html

おすすめの化粧品パッケージ制作会社

顧客の目を引き、心を掴む化粧品パッケージを作るには、制作を依頼する会社選びも重要です。最後におすすめの化粧品パッケージ制作会社を紹介します。

株式会社 オーガスト プランニング ワーク

化粧品に特化したデザインの提供を20年以上行っている会社で、高級感のある化粧品パッケージデザインが魅力です。商品のコンセプトや特徴などを細かくヒアリングした上でパッケージ制作を進めてもらえます。また、パッケージだけでなく、化粧品容器の制作も依頼できます。

株式会社 グラフィック

既成サイズに加え、オリジナルサイズでもパッケージ制作を依頼できる会社です。既成サイズは種類豊富で、美容雑貨用、健康食品用、ギフト用など用途に合わせたパッケージが用意されています。また紙器の定型形状も10種類あり、オプションでフック付きや窓抜き、指かけ、ミシン目、分割仕切りなどもできます。

福岡パッケージ

オリジナルパッケージ制作サービス「canal」を提供している会社です。「canal」はオンライン上で簡単にパッケージを注文できるのが魅力で、B式組み立て底など、本ページで紹介したすべての種類のパッケージ制作が可能です。
化粧品パッケージにもよく使用されるB式組み立て底であれば、フルカラー印刷に加え、箔押しや凹凸加工などの特殊印刷・加工もできる他、表面生地を普通と上質から選択できます。
さらに、小ロットから注文できてスピーディーなのも「canal」の魅力です。例えば、配送箱N式は50箱から注文可能で、最短2週間で納品されます。また、日本全国の複数の印刷、加工会社と協力し、それぞれの会社の空き時間を使ってパッケージの制作をしているので、平均20%のコストダウンが見込めるのもポイントです。

canalでオリジナルパッケージを製作する

https://canal.ink/

パッケージ製作会社のまとめ

会社名オーガスト
プランニング
ワーク
グラフィック福岡パッケージ
特徴・高級感のある化粧品パッケージ
・パッケージデザインの依頼も可能
・化粧品容器の制作も可能
・定番形状10種類
・既成サイズ9種類
・フック付きや窓抜き、
指かけ、ミシン目、分割仕切りなども依頼可能
・平均20%のコストダウンが可能
・小ロット対応
・配送用ダンボールなども
オリジナルサイズで注文可能

オリジナルの化粧品パッケージで商品の魅力を訴求しよう

化粧品パッケージは、化粧品を梱包するのに適した形状の箱を選ぶ必要があります。その上で、パッケージデザインは顧客の目に留まるものや、販売場所に合ったものを意識しましょう。また、化粧品パッケージには記載が必要な表示も多いので、細かな部分まで確認することが大切です。
目的に合ったパッケージ制作会社を見つけて、商品の魅力が伝わるオリジナルの化粧品パッケージを作ってください。