消費者庁が「送料無料」表示への見解を発表。2024年問題に向けてどう変わっていく?

消費者庁の発表

2023年12月19日(火)に、物流の「2024年問題」と「送料無料」表示の見直しについて、関係者等の意見を取りまとめた消費者庁の考え方を公表されました。
結論としては、「送料無料」表示自体の規制は見送りとし、運送コストが生じていることの説明を付けるなどの、自主的な対応を要請する方針となっています。

https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/other/free_shipping

2024年問題

大元の2024年問題に対しては、物流の負担を減らすために以下の考え方が提起されています。

1. その商品、明日どうしても必要なものでしょうか。

荷物を急いで運んでもらうために、ドライバーに無理な運行を強いている可能性があります。
急いで受け取る必要のない荷物については、ゆとりを持った配送日時を指定しましょう。

2. 配達日時に、確実に荷物を受け取りましょう。

宅配便の再配達率は、十数パーセントにも上ります。
再配達のためには、再びあなたの自宅を訪問しなくてはなりません。
配達日時に不在にすることを避けたり、置き配やコンビニでの受け取り、宅配ロッカー等を活用したりするなどして、再配達をお願いすることをなくしましょう。

3. 持続可能な物流の実現のため、物流業者、宅配業者の方々の私たちの生活の中での重要性を理解しましょう。

荷物が私たちの手元に届くまでには、自宅まで配達していただく方々のほか、例えば、配送センターでの仕分け(ピッキング)や梱包作業、トラックへの積込みなど、多くの方の人手がかかっています。
そうした方々の働きのおかげで、物流が維持されているのです。

2024年問題については、以下の記事で詳しくご説明しております。

送料無料表示

何が問題なのか?

「送料無料」は、消費者が送料を別途支払うことなく商品を購入できることを表しており、通販を利用する際にはとても魅力的な要素ですよね。では、なぜ、その見直しが必要なのでしょうか?

「送料無料」といっても、実際には必ず配送にかかる費用が発生しています。
その費用は基本的に、販売事業者が負担しているか、商品価格に含まれているものです。
けれど、消費者の視点からではなかなか意識しづらく、 
 ・安価な商品をまとめ買いせず単品で購入し、何回配達してもらっても気にならない。
  (100円のボールペンを必要な時に1本ずつ購入するなど。)
 ・配達日時に不在にして再配達をしてもらっても、「送料無料」だからそこまで気にしない。
といった発想に繋がってはいないでしょうか?

また、「送料無料」表示は販売方法として消費者にも定着しており、「送料無料」表示を止めると消費者が買ってくれなくなるのではないかと懸念している事業者もいると考えられます。
しかしながら、持続可能な物流の実現のためには、この意識や行動を変えていき、懸念を払拭することが必要になっているのではないかと提唱されています。

消費者庁では、こうした考えのもとで、消費者の意識改革や行動変容を促すとともに、運賃・料金が消費者向けの送料に適正に転嫁・反映されていくよう、「送料無料」表示に関する実態や見直しによる影響等を把握するため、意見交換会を実施し、検討を重ねられてきました。
関係者等の意見を踏まえた、消費者庁の考え方は以下の通りです。

消費者庁の考え方

『送料の表示に関し、「送料として商品価値以外の追加負担を求めない」旨を表示する場合には、その表示者は表示についての説明責任がある。』とのこと。
なお消費者庁としては、関係事業者等に送料表示の見直しを促すととともに、事業者の自主的な取り組み状況を注視していく、とされています。

表示例

送料負担の仕組みを表示

送料の負担者を表示:「送料当社負担」など
送料込みの価格を表示:「〇〇円(送料込み)」など

送料無料表示をする場合の対応

表示者の責任として「無料」と表示する理由、仕組みを分かりやすく説明
・「送料無料」表示をする理由
 誰が負担しているのか、
 商品をお勧めするための販売促進の手法であること など
・送料を無料とする仕組み
 配送業者に対して契約に基づき適正な運賃を支払っていること など

また、送料表示にあわせて、物流における「2024年問題」に関し、物流の持続可能性に対する認識や対応について説明を行うことが望ましいとされています。

配送コストを抑えて負担を減らすには

「送料無料」であっても実際には必ず発生している送料。
販売者負担でも商品価格に含む場合でも、少しでも負担を減らすためには、商品に合った最適な配送方法を選択し、配送コストを抑えることが重要です。
最適な配送方法を選択する際に大切なのが、そのパッケージが商品に適したサイズであるかという点です。サイズが合っていないと、不必要に送料が高くなることはもちろん、緩衝材の使用量が増え過剰梱包にも繋がります。
しかし当サイトcanalなら、オリジナルサイズや、ポスト投函用のダンボールが、オンライン上で手軽に注文可能です!

宅配用A式クラフト

「みかん箱」とも呼ばれる、天面と底面が観音開きの形状です。
A式は型なしで作成できるため寸法が自由に指定でき、また荷物の内容・重量により材質や厚みが選択できる、コストパフォーマンスの高いタイプです。
最もコストがかからず、形もシンプルなので配送に使われることの多い箱です。

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https://canal.ink/catalog/cardboard/atype-craft-small-lot/

小物の発送におすすめなポストイン配送については、以下の記事で詳しく解説しています。

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canalで販売している各種パッケージも、「送料無料」でお届けしています。
 ※以前は期間限定の無料キャンペーンという形でしたが、現在は当社負担として常時送料無料。
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私たちは環境への配慮と品質に重点を置いたパッケージを提供し、お客様のニーズに合わせたカスタマイズも行っています。

2024年問題によって、パッケージを作る上でも物流に対する考慮が必要な情勢になってきました。しかし、配送コストや輸送効率だけでなく、パッケージは商品をより魅力的に見せ付加価値をつけることができる大事なツールであることを忘れてはいけません。
素敵なパッケージは顧客の満足度を高め、リピート率を高めることにもつながります。パッケージの種類や最適なサイズを知り、理想のパッケージを作りましょう。
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