紙パッケージのメリット・デメリット!各社の事例をご紹介

ここ数年、生活の中で紙パッケージを目にする機会が増えてきました。
その背景には、環境意識の高まりから、多くの企業でSDGsの達成のための取り組みを行っていることが挙げられます。その取り組みの一つとして、商品のパッケージも、より環境に優しいものへ変更していくことが重要視されているのです。
そこで今注目を集めているのが紙パッケージです。今回は、紙パッケージは従来のプラスチック製に比べなぜ環境に優しいのか、どのような紙パッケージがあるのかをご紹介していきます。

紙パッケージとは?

文字通り材質が紙でできた容器や包装資材を指します。
最近はテイクアウトの需要が伸びていますが、その持ち帰り容器も紙のものが増えていますね。
元々紙製であるダンボールや化粧箱などの紙器ももちろん紙パッケージの一つではありますが、
今回の記事では『プラ製から紙製に変更されたパッケージ』を対象にご紹介したいと思います。

なお、紙パッケージとして扱われるものの中には、紙のみのものと、紙の内側にプラスチックを貼り合わせたものが含まれます。

メリット・デメリット

プラスチックから紙に変更することで、当然ながら脱プラに貢献することができます。
これは、海洋プラスチックごみの問題や、カーボンニュートラルの観点から見ると大きなメリットと言えます。
そして、消費者の環境意識が高まっている今、紙などエコなイメージが強いパッケージに変更することは、企業イメージの向上にもつながります。

デメリットとしては、プラスチックに比べ、衝撃に弱く重量物を入れると破れやすいことや、水や湿気に弱いことが挙げられます。また、透明でないため内容物が見せられずパッケージデザインに影響する可能性があります。

おすすめの内容物

デメリットを踏まえると、比較的重量が軽く、水分を含まない(湿度に影響されない)ものを入れるのに適していると言えます。
例えば、お菓子などの食品、雑貨や文房具、アパレル製品などがおすすめです。

世の中にある紙パッケージ

実際に販売されている各企業の紙パッケージについてご紹介していきます。
※ご紹介するパッケージは弊社での製作事例ではございません。

お菓子

キットカット – ネスレ様
https://www.nestle.co.jp/media/pressreleases/allpressreleases/20190801_nestle

紙パッケージの先駆けとして印象深い商品です。
外装である大袋を紙製に切り替え、中のお菓子を包む個包装はプラのままにすることで、プラスチックを削減しつつ衛生面とバリア性を保っています。

調味料

味の素 – 味の素様
https://www.ajinomoto.co.jp/aji/recipe/kamipkg/

調味料は、湿気に弱く紙パッケージと相性が悪い印象がありませんか?
なんとこの商品は、従来のプラスチック製パッケージに比べ約1.4倍の耐久性があり安心安全に使用できます。

乾電池

エボルタNEO – Panasonic様
https://news.panasonic.com/jp/press/jn210906-1

エシカルパッケージ版として発売され、日本パッケージングコンテストにも入賞した商品です。
紙パッケージの弱点である不透明で中身が見えないという問題に対して、現物製品を印刷することで解決しています。
プラスチック削減はもちろん、開封のしやすさと開封後に保管用の袋として使用できる付加価値もあります。

ティッシュ

鼻セレブ – ネピア様
https://mainichi.jp/articles/20220527/pls/00m/020/253000c

こちらは紙製=不透明という問題自体を解消している商品です。
「紙エール」というリサイクル可能な紙素材でありながら、中身が見えるように紙自体に一部を透明化した特殊な加工を施したパッケージを採用しています。

文房具

JETSTREAM替芯 – 三菱鉛筆様
https://www.mpuni.co.jp/special/SXR80_renewal_20221128.html

サステナブルな商品の一つであるリフィル。
紙パッケージにすることでより一層環境に配慮して使用することができます。
三菱鉛筆様では、このパッケージ変更で、年間約25トンのプラスチック使用量削減に貢献できると試算されています。

ルーズリーフ – マルマン様
https://www.e-maruman.co.jp/news/detail/20230217100055.html

ルーズリーフ自体だけでなく、パッケージにもFSC®認証の紙を使用された商品です。
素材だけでなく、製造工程でもプラスチックを使用しておらず、パッケージを袋綴じする際のシールにもプラスチック製フィルムは使用されていません。

アパレル

H&M様
https://about.hm.com/ja_jp/news/general-2021/hm-online-paper-packaging.html

アパレルの業界でも紙パッケージ化されている事例です。
H&M様ではグループ全体として2025年までに、 自社製品にて使用するすべての包装・パッケージをリユース、 リサイクル、 もしくは堆肥化可能なものへと切り替えることを目標とされています。

この他にも多くの業界、多くの製品で紙パッケージへの切り替えが進んでいます。
今後さらに脱プラの傾向が強まる中で、いち早く紙パッケージを採用することは、強くブランドを印象づける手段にもなります。
この機会に紙パッケージについて考えてみませんか?

canalでも紙パッケージの製作が可能です

現在、canalサイト上での注文はできませんが、お問い合わせからご相談いただければ、
ご要望に応じた紙製のパッケージを製作・注文することが可能です。
商品によっては『ただプラから紙に変えるだけ』ではうまくいかないことも多いですが、知識豊富なスタッフがサポートさせていただきますのでご安心ください。

昨今サステナブルなパッケージに注目が集まる中で、脱プラは新たなブランド価値に繋がります。
紙パッケージなど環境を配慮したものを選択することは、環境への貢献を強調し、消費者に手にとってもらいやすくなる最適な選択肢の一つと考えています。
紙パッケージについてさらに詳しく知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。

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https://canal.ink/