カラーライナーとは?種類・特徴とオリジナルパッケージ活用術

オリジナルパッケージというと印刷デザインに注目されがちですが、素材そのものの色や質感で世界観を表現する「カラーライナー」も、パッケージ表現のひとつとして活用されています。

段ボールのライナー紙は一般的な白・クラフトだけでなく、ワインレッドやブラックなどのカラフルな素材も流通しており、無地でも高級感やブランド性を演出できます。さらに、カカオ豆の皮やブルーベリー由来素材、広島の千羽鶴を再利用した素材など、素材自体にストーリー性を持たせたものもあり、パッケージそのものをブランド表現の一部として活用する事例もあります。

この記事では、カラーライナーの特徴や種類、メリット・デメリット、おしゃれなオリジナルパッケージの作り方を解説します。

カラーライナーとは?

カラーライナーとは、白色やクラフト色以外の色付きライナー紙を使用した段ボール素材のことです。

ライナー原紙の製造時に着色を行うことで、素材自体に色を持たせています。ブラック、ワインレッド、ネイビーなどさまざまな色があり、印刷を最小限に抑えながらも高級感やブランド性を演出できます。なお、片面のみカラーライナーにすることも、両面ともカラーライナー仕様にすることも可能です。

特に近年は、EC配送箱やギフト箱、化粧品箱などで採用が増えており、「開封体験」や「ブランド体験」を重視するパッケージで注目されています。

カラーライナーは、素材自体に色が付いているため、無地でも十分な存在感があります。ブラックやワインレッドなどの深みのある色は、印刷を入れなくても高級感を演出しやすく、素材そのものをデザインとして活かせます。また、一般的なクラフト段ボールとは異なる印象を与えやすく、シンプルな構成でもブランド性のあるパッケージ表現が可能です。

全面ベタ印刷では、印刷条件や製造タイミングによって色ブレが発生することがあります。一方カラーライナーは、紙そのものに色が付いているため、印刷による色再現の影響を受けにくく、安定した色表現がしやすいこともメリットです。ブランドカラーを重視するパッケージでは大きな利点になります。

全面ベタ印刷で色表現を行う場合、印刷面積や色数によって印版サイズが大きくなり、初期費用(印版代)が高くなる場合があります。特にベタ面積が大きいデザインでは版代が上がるケースもあります。カラーライナーなら素材色を活用できるため、全面ベタ印刷を減らせる場合があり、結果として初期費用を抑えられることがあります。

カラーライナーの種類と特徴

カラーライナーには、単なる色違いだけでなく、ストーリー性や環境配慮を持った素材もあります。

※画像引用:株式会社クラウン・パッケージ「Material Sample 2022」より引用

カラフルウィッシュは、広島へ届けられた千羽鶴を再利用した紙素材です。折り鶴を原料に配合しており、平和への想いを循環させる取り組みとして活用されています。ギフト、地域ブランド、インバウンド向け商品などとの相性が良く、環境配慮だけでなく社会的メッセージを伝えられる素材です。

※画像引用:株式会社クラウン・パッケージ「Material Sample 2022」より引用

スマートパピエ®は、副産物や未利用資源を紙素材として活用したシリーズです。

カカオミックス®

※画像引用:株式会社クラウン・パッケージ「Material Sample 2022」より引用

チョコレート製造時に発生する カカオ豆の皮(カカオハスク)を配合した素材です。チョコレート、焼き菓子、カフェブランドなどとの親和性が高く、製品原料とパッケージをつなぐストーリーを作れます。

ベリーミックス®

※画像引用:株式会社クラウン・パッケージ「Material Sample 2022」より引用

サプリメントや加工食品製造時に発生するブルーベリーの搾りかすを活用した素材です。健康食品やオーガニック商品などとの相性が良く、 自然由来のブランドイメージを表現できます。

※画像引用:株式会社クラウン・パッケージ「Material Sample 2022」より引用

エフカラー®は豊富な色展開を持つ高級カラー素材です。紙を抄く工程から着色しているため発色が良く、マット感のある落ち着いた質感が特徴です。高級菓子、ギフト箱、化粧品パッケージなどで採用されています。

※画像引用:株式会社クラウン・パッケージ「Material Sample 2022」より引用

色ライナー・Jカラーはカラーライナーの定番銘柄です。豊富な色展開があり、フレキソ印刷や箔押しなどにも対応しやすく、比較的導入しやすい素材です。

カラーライナーの注意点

カラーライナーは魅力的な素材ですが、いくつか注意点もあります。

カラーライナーは 既製色から選択する方式のため、取り扱いカラー内に希望色が無い場合は使用できません。例えばブランドカラーを完全再現したい場合、 特色インキを作成できる印刷の方が色再現性は高くなるケースがあります。印刷は自由度、カラーライナーは素材感という違いがあります。

カラーライナーは一般的な白ライナーやクラフト素材よりコストが高めです。ただし、全面ベタ印刷や印版代を削減できる場合は、総コストで逆転するケースもあります。印刷仕様を含めて比較検討することが重要です。

カラーライナーの中には、一般段ボールより紙強度が低い銘柄もあります。そのため重量物の輸送箱や大型配送箱などでは注意が必要です。例えば家電や重量製品などでは、美粧性より輸送強度を優先した方が良い場合もあります。

カラーライナーを使用したオリジナルパッケージ製作ならcanalへ

カラーライナーは、高級感や可愛らしさだけでなく、環境配慮や平和活動、ブランドストーリーまで表現できる素材です。

印刷だけではなく、素材そのものを活かしたパッケージを作りたい場合は有力な選択肢になります。

canalでは、カラーライナーを使用したオリジナル配送箱、ギフト箱、環境配慮型パッケージまで対応しています。素材選定からご相談可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

それではまた次回の記事でお会いしましょう!


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福岡パッケージ株式会社 canal事業部 / マーケター
佐藤稜真(Ryoma Sato)

福岡パッケージ株式会社にて、複数チャネルの運用を担当。SNSマーケティングや人材業界で培った知識をもとに、専門的な内容もユーザーにわかりやすく伝えることを大切にしながらコンテンツを制作している。