canalでプロテイン用のパッケージをご利用いただいているウェルネスブランド『KOREDAKE』様代表の鈴木様に、ブランドコンセプトに込められた想いや、デザインやパッケージへのこだわりについてインタビューさせていただきました。
目次
プロテインこそ、身体と心の健康を実現できる
ー『KOREDAKE』のブランドについて教えて下さい。
『KOREDAKE』は主に女性向けのウェルネスブランドです。女性の1食に必要とされる31種類の栄養素を配合した完全栄養プロテインを販売しています。「わたしは、わたしらしく。」というコンセプトのもと、忙しい女性でも手軽に栄養を取ることができ、自分らしさを実現できるようにしたいと考えています。
ーブランド立ち上げの経緯について教えてください。
私は医療従事者の家庭で育ち、かつ父が重い病気を患っていたことから、健康で幸せなライフスタイルが提供できる事業を立ち上げたいと考えていました。しかし、当初は身体の健康ばかりに注目していて、心の健康について考えられていませんでした。自分自身も、健康なつもりであったにもかかわらず、周りから「大丈夫?」と心配されることが多かったです。身体は健康でも、心が健康でなかったから生き生きとして見えなかったのでしょう。特に、妹からかけられた「心の健康こそが真の健康なんだよ」という言葉にハッとさせられ、身体だけでなく心の健康も実現できる事業を作りたいと思うようになりました。
もともとプロテインをよく飲んでいたのですが、自分の心が整い、パフォーマンスが上がり強くなれている感じがしていました。プロテインこそ、心身の健康を実現できるものだと思ったことが『KOREDAKE』を立ち上げたきっかけです。
プロテインは主にたんぱく質からできており、栄養価が高く、心身の健康を実現できるポテンシャルがある飲み物だと考えています。それにもかかわらず、当時プロテインを飲んでいた層はほとんど男性であったことに違和感を覚えました。
女性にもプロテインを飲んでもらいたいと思ったのですが、そのためには男性の飲み物、筋肉量を増やすためのもの、美味しいものではないという既存のイメージを覆す必要がありました。そこで、当事者意識を持った女性メンバーと一緒に、女性向けのプロテインを作ろうと思い立ちました。
心身共に健康で輝いている人は、自分らしく生きている人であると気づいた
ー心身の健康を実現したいというところから、どのようにしてブランドコンセプトの「わたしは、わたしらしく。」にたどり着いたのでしょうか。
人々に心身の健康を目指してもらうためにはさらにその先、つまり幸せについて考える必要があると考えました。そこでまず、心身が健康であるというのはどのような状態か、自分自身や家族、友人らを観察し、見つめなおしました。その結果、今日の情報社会の中で心身共に健康で輝いている人は、自分らしく生きている人である―言い換えると”Be real you”、自分のありたい姿になれていることが幸せである―と気付きました。幸せの形は人それぞれなので、画一的な幸せを定義するのではなく、自分らしく生きることこそがウェルネスであるというコンセプトに決めました。
私の場合は、価値観の合うメンバーと一緒に仕事をすることが何よりもワクワクしますし、そうすることで自分らしくあることができると感じています。エベレスト登頂に例えると、見ず知らずの人と登るのと同じ価値観の人と登るのとでは、楽しさが段違いです。同じ価値観を持った仲間と一緒であれば、途中で悪天候に見舞われたとしても声を掛け合えますし、登頂時の達成感もひとしおです。
ー女性向けプロテインはなぜこれまで開発されてこなかったのでしょうか。
ビジネス的な観点になりますが、たんぱく質を摂ることで筋肉量を増やすというマーケティングが一番しやすかったからだと思います。製造上の問題も相まって、女性でも楽しめるような美味しいプロテインが作れなかったということも挙げられます。これまでのプロテインは、味を楽しむためのものではなく、栄養補給のためのものという位置づけでした。
ーなぜ「完全栄養」を打ち出したプロテインを作ろうと思ったのでしょうか。
飲んだ人の心と身体を満たしたいと考えたからです。栄養のある食事をとった後は、身体が満たされると同時に、「しっかり栄養をとった」という安心感を得ることができ、気持ちが落ち着いて心が整います。食事の代わりにもなる栄養バランスの優れたプロテインこそが、心身を健康にという『KOREDAKE』のコンセプトに合うと思いました。
特に弊社では、プロテインと縁がありそうな運動習慣のある女性ではなく、普段身体を動かしていない女性をメインターゲットにしています。プロテインを食卓に溶け込ませ、これまでプロテインに興味がなかった人でもプロテインを飲むようになる、という世界を作りたいです。
ーウェルネスレシピの取り組みについて教えて下さい。
ウェルネスブランドとして、身体だけではなく心の健康にも向き合い、ユーザーのウェルネスなライフスタイルをサポートしていくことを目指しています。ダイエットしようと思っても、食生活の栄養バランスを整えようと思っても、今日までの生活を明日から変える行動は、意外と難しいものです。それが義務感となって心にストレスを与えてしまうのは結果的に自分を満たすライフスタイルでは無いのかもしれません。身体にも心にもストレスフリーに、目指す生活へとゆるやかに切り替えていくためのレシピが『ウェルネスレシピ』です。忙しい方でも手軽に作れる簡単なレシピを作るのに意外と苦労しています。
たとえば、バナナシェイクのアレンジレシピでは、バナナを切ってミキサーにかける必要がなく、シェイカーにバナナを入れてスプーンでつぶし、プロテインパウダーなどを加えてシェイクするだけでできます。楽さを追求し、洗い物が増えないように工夫しました。
今後は料理のレシピも考案し、より日常になじむ形でプロテインを提供していきたいです。
canalなら想像以上のものを体現していただける
ー『KOREDAKE』のパッケージやウェブサイトのデザインにはシンプルで機能的な印象があります。どのような点を重視してデザインしているのでしょうか。
デザインで大事にしているのは、「コンセプト」「統一性」「差別化」の3つです。「わたしは、わたしらしく。」というコンセプトのもと、統一性のあるデザインやコミュニケーションを心がけています。差別化は、今回特に重視した点です。プロテインに対する既存のイメージを変えたいという想いがあるので、まず他社のプロテイン100種類以上を調査しました。これまでは広告のような情報量の多いパッケージが多く、数少ない女性向けのプロテインはオーガニック、ナチュラルな雰囲気のものでした。そこで、これまでにないプロテインとして、『KOREDAKE』は「洗練されたプロテイン」というポジションを取ることにしました。
パッケージやウェブサイト、ブランドの世界観など、すべてこの「洗練されたプロテイン」というポジションに基づいてシンプルなデザインを採用しています。また、洗練されたデザインでありながら、遠い存在にならないよう、バランスをとるようにしてます。お客様とのコミュニケーションも、友人と会話しているような距離感を意識しています。
ーパッケージに対する想いについて教えてください。
「洗練されたプロテイン」を目指しているので、それをパッケージによって実現したいという想いがあります。『KOREDAKE』では正方形でマチのあるボックスパウチを採用しました。他にはない、洗練された印象を与えるため、手触りもマットなものを選びました。たかがパッケージ、と思う人もいるかもしれませんが、パッケージから実現したいブランドの世界観やメッセージ、提案したいライフスタイルを感じ取っていただけるよう、様々な想いを込めています。手に取る前と取った後で、ライフスタイルや人生観が変わることがあれば本望です。
パッケージはお客様との大事な接点です。過剰包装になりすぎない、ミニマルなデザインでありながら、ブランドの世界観が伝わることを大事にしています。それと同時に、日常的に取り入れてもらいたいプロテインのサブスクリプションサービスとして、やりすぎないデザインを心がけています。
ーcanalでパッケージを作ってみて、どのように感じていますか。
ブランドオーナーとして、自分でもかなり強い想いとこだわりがあると思っていますが、様々な提案をしていただき、想像以上のものを体現していただける点を嬉しく思っています。一丸となってより良いパッケージづくりができているという感じがして、一緒に働いていてワクワクします。
弊社で使用している段ボールも、一見こだわっていないように見えるかもしれませんが、簡易的で商品にぴったりのサイズ感、日常になじむ形になるようかなりこだわっています。梱包を開けた時の体験を考え、大きさをミリ単位で調節しました。良い体験を届けるために、実物サンプルを何度も作って一緒に検証したことは、今でも強く印象に残っています。
ー最後に、今後『KOREDAKE』をどのようなブランドにしていきたいか、またどのようなパッケージを作ってみたいか、教えてください。
プロテインを通して、お客様に安心感を与え、ライフスタイルを変える体験を届けたいです。またウェルネスブランドとして、今後プロテイン以外の商品も展開したいと考えています。単純にお客様が求めているものを作るのではなく、その半歩先にあるものを考えだし、提案していきたいです。
サステナビリティもブランドのテーマとして掲げています。ウェルネスを体現するうえで、欠かせない要素のひとつだと考えるからです。これまでは、「自分の心身にとって良いことをすることで、自分の幸せにつなげる」、という点を意識してきましたが、今後はそれに加え「他者にとって良いことをすることで、自分の幸せにつなげる」ことにも着目していこうと思っています。現在パッケージには、環境に配慮した植物由来のボタニカルインキを採用しています。その他、従来のパッケージの常識を覆すような新たな取り組みも進めております。環境に配慮したパッケージを採用することで、地球にとっても良いという感覚をお客様に持っていただきたいです。
『KOREDAKE』を生活に取り入れてもらうことで、少しでも環境や自身の生き方について考えるきっかけになれば良いなと思っています。『KOREDAKE』は人の健康と地球に優しいプロテインを目指して、より良いライフスタイルを選ぶきっかけづくりをしていきたいと考えています。