D2Cブランドを成功させる秘訣。効果的な売り方やマーケティング戦略

D2C(Direct to Consumer)は、流通・卸・小売などの仲介業者を介さず、製品企画から製造販売まで、自社で完結するビジネスモデルです。コスト削減を図れるため品質の向上ができる反面、高い集客力が必要とされます。本記事では、D2Cブランドを成功させる秘訣を紹介します。

D2Cを知る

D2Cブランドを成功させる秘訣の前に、まずはD2Cの概要や成功のカギ、日本における市場規模を紹介します。D2Cの理解を深めて、自社のブランディングに役立てましょう。

顧客にダイレクトに届けるビジネス

D2Cは自社で企画・製造した商品を、仲介を通さずに販売を行うビジネスモデルのこと。販売の際にかかる中間マージンや手数料をカットできる、ブランドの魅力を顧客へダイレクトに伝えられるなど、メリットが豊富です。D2Cブランドで主流となっているのは、集客を行い自社のECサイトに誘導して販売する方法です。

SNSがD2Cブランドの成功のカギ

D2C市場は、ファンを獲得することがとても重要です。ブランドで成功するためのカギは、スマホの普及とともにシェアが拡大しているSNSにあります。
D2C市場ではさまざまなジャンルの商品が扱われていますが、SNSが好きな女性に高い支持を得ている化粧品やコスメ、健康食品などのアイテムが特に人気。SNSを活用することで、より効果的にファンを獲得できます。

日本のD2C市場規模は拡大中

経済産業省による市場調査では、D2Cを含む消費者向け電子商取引(BtoC-EC市場)の市場規模が年々上昇していることが判明しています。
BtoC-ECの市場規模、およびEC化率の経年推移は、2010年では7兆7,880億円・EC化率2.84%ですが、2015年には13兆7,746億円・EC化率4.75%、2018年には17兆9,845億円・EC化率6.22%と右肩上がりに拡大中。今後も市場規模は拡大していくと予想されています。

参考:平成30年度 我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)

https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/statistics/outlook/H30_hokokusho_new.pdf

D2Cブランドを成功させる秘訣

実際にD2Cビジネスに参入する場合、成功するための秘訣を把握しておくことでより良い結果を得られるでしょう。こちらでは、D2Cブランドを成功させる秘訣を紹介します。

基本的なマーケティングをマスターする

一般的な商品と同じく、D2Cブランドもマーケティング戦略が重要とされています。マーケティング手法として有名なのが「STP」と呼ばれる分析です。
STPの「S」は、市場を顧客のニーズごとに細かくグループ化する「Segmentation(セグメンテーション)」を意味します。次に、「T」は自社ブランドが参入する際に、競合の中で優位を得られる市場セグメントを選定する「Targeting(ターゲティング)」のこと。最後の「P」は、顧客のニーズを満たすだけではなく、コスト面や機能など他ブランドにはない差別化要因や、独自性が受け入れられるよう確立する「Positioning(ポジショニング)」を指します。
STP分析の他にも3C・SWOT・PEST・4Pなど、さまざまなフレームワークを使って分析し、マーケティング戦略を立てていきましょう。マーケティングによって得られた情報を元にブランドの方向性を明確にすることで、顧客が自社を選ぶ「意義」を訴求できます。

ブランドの方向性とターゲット層を明確にする

ブランドコンセプトを企画する上で、商品を購入してくれる顧客の年齢層や目的などをはっきりさせ、ターゲットの設定をする必要があります。
カスタマージャーニー(=設定した顧客の人物像が商品を探し、購入するまでの行動を時系列で表したもの)を設計することで、顧客がどのような考え方で行動をするのか理解できて、効果的なマーケティングを行うことが可能です。
ブランドイメージや世界観を統一する方法や、顧客にとってどんな存在になりたいかなど、ブランドの方向性を明確にした上で、商品ラインナップや価格帯を設定しましょう。

メリットやサービスを充実させる

D2Cブランドの肝とも言えるコストの削減を活かし、顧客メリットを充実させましょう。低価格で質の高い商品を提供することはもちろん、無料の返品保障やアフターケア・気軽に相談できるサポート体制を整えるなど、顧客に寄り添うサービスを提供することが大切です。
獲得したファンを大事にすることで、一度きりの購入で終わらずリピーターとなってもらえます。このような取り組みが、結果的に経営を継続させることにつながるのです。

オムニチャネルを構築する

オムニチャネルとは、マルチチャネル(=複数の販売チャネルを活用すること)をさらに発展させたものです。さまざまなチャネルにおいて、顧客がシームレスにサービスや商品を購入することができるよう、販路や顧客との接点を統合した仕組みを指します。
D2Cマーケティングでは、主にSNSを活用して集客を行い、自社のECサイトに誘導して販売する形が基本の流れとなります。

D2Cブランドの効率的な売り方~SNS活用~

D2Cブランドの命運を分けるのは、SNSの活用方法が深く関係していると言っても過言ではありません。そこで、ここではSNSの活用方法について詳しく解説します。

企業用公式アカウントを運用する

企業用公式アカウントは、SNSの発信を通してブランドの理念や最新情報などの投稿ができて、ファンと直接つながれます。ある程度のフォロワーを確保しないと効果が出にくいといった懸念もありますが、顧客と直接コミュニケーションが図れるため、共感性を生みやすいことがメリットとして挙げられます。

Web広告を配信する

Web上のさまざまな場所に広告を配信することで、ブランドの認知拡大やECサイトへの誘導を促せます。また、SNS広告は自社ブランドのターゲット層に確実にアプローチできる点が魅力です。

インフルエンサーを起用する

インフルエンサー(=専門性が高くSNSでの発信力・訴求力・影響力がある人材)を起用して、ブランドや製品のPRを行ってもらうのも1つの方法。数万~数百万人という多くのユーザーに自社ブランドを認知してもらうことが可能です。
また、インフルエンサーをブランドアンバサダーとして契約しているブランドも多くあります。

ソーシャルリスニングをする

ソーシャルリスニングとは、SNSやソーシャルメディア上にある顧客の声を収集して分析し、自社のマーケティングに役立てる方法のことを指します。
SNSに挙げられた消費者の声をビッグデータとして収集することで、率直な意見やレビューを手に入れられるため、精度の高い分析を行うことが可能です。偽りのない生の声が聞けるので、ブランドの方向性の修正や新作アイテムの制作など、さまざまな場面で役立てられます。

D2Cブランドの成功にはオリジナルパッケージも欠かせない

D2Cブランドで成功するためには、ブランド力を高める必要があります。そのためには、パッケージにこだわることも大切。最後にパッケージの重要性と、オリジナルパッケージを作れるcanalというサービスについて紹介します。

パッケージもブランドを意識することが大切

D2Cではブランドの世界観が重要となるため、パッケージや梱包資材にも気を配りましょう。ECサイトなど、通販の利用客の中にはパッケージや梱包も重要視している人も多いため、設定したターゲット層に受け入れられるデザインにすることが大切です。

D2Cブランドのパッケージ印刷はcanalにお任せ

canalでは、ブランドの世界観をさらにアップさせるオリジナルのパッケージを作れます。ダンボール・袋・紙器など、パッケージの種類は豊富。小ロットから注文できるパッケージも揃っています。canalは全国の印刷・加工会社と連携しているため、平均20%のコストダウンが期待できます。
大量ロットの購入が難しい方も気軽に利用できるところや、オンラインでの注文が可能な点も魅力です。また、最短40秒で見積もりが行えます。

canalでオリジナルパッケージを製作する

https://canal.ink/

SNSを駆使してD2Cブランドを成功させよう

D2Cブランドで成功するためには、重要なポイントを押さえた上で戦略を立てることが大切です。また、オリジナルパッケージもブランド力をアップさせるのに重要なポイント。マーケティングやSNSの活用方法、パッケージなどを見直して、D2Cブランドを成功させましょう。

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