食品に適したパッケージとは?印刷方法やデザインのポイントを紹介

食品を入れるパッケージは、箱型と袋タイプが定番です。箱型と袋タイプと言っても種類は豊富で、食品によって合うパッケージは異なります。こちらの記事では、食品に適したパッケージを箱型と袋タイプに分けて紹介します。その他、食品パッケージの印刷方法や顧客の目を引くデザインのポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

【箱】食品パッケージの種類

一口に食品パッケージと言っても種類はさまざまです。まず初めに、箱型の食品パッケージの種類から紹介します。

キャラメル箱

お菓子を入れるのに適した箱です。森永製菓や江崎グリコがこの形状の箱にキャラメルを入れていたため、この名で呼ばれるようになりました。その他に「サック箱」と呼ばれることもあります。
胴体は筒状で、上下に差し込み式のフタが付いているのが特徴です。紙箱の中で代表的な形状で、フタの位置によってA式とB式に分かれています。

ワンタッチ箱

キャラメル箱より強度が高く、重量のある食品を入れるのに適しているのがワンタッチ箱です。パッケージを起こすと底が自動で起き上がり、簡単に使えるところが魅力です。底の部分を組み立てる必要がないので、必然的に作業効率がアップします。
箱の構造が自動充填に向いているため、業務用ラインで利用されることが多いようです。重量のある食品だけでなく、軽いケーキなどのパッケージとしても用いられています。のり付けする面が多いため、その分製造コストが高くなる傾向にあります。

貼り箱

厚紙で作った箱を、デザイン性の高い印刷紙や化粧紙などで包んだ、質の高いパッケージです。組み立て済みなので手間はかかりませんが、保管するためのスペースを確保する必要があります。包んでいる紙に印刷を施したり、箔押しした風合いのある色紙を使用したりすることで、さまざまな表現やデザインが可能です。高級感に溢れているため、和洋菓子やギフトにぴったりと言えます。

【袋】食品パッケージの種類

箱型と違い、袋タイプのパッケージはチャックやジップが付いていれば密封が可能です。商品の種類や保存期間などを考えた上でパッケージを選びましょう。こちらでは、袋タイプの食品パッケージの種類を紹介します。

チャック付きアルミスタンド袋

防湿性やガスバリア性に優れたタイプです。防湿性が高いパッケージは、食品の水分を逃さず湿気を吸いにくいとされています。一方のガスバリア性は、保存性の向上や食品の風味を閉じ込める役割を担っています。遮光性も高いので、プロテイン、サプリメント、スパイスやコーヒー、お茶などを入れるのに最適です。

チャック付きアルミ袋

透明で中身が見え、底マチ付きで自立するタイプのチャック付き袋です。自立することで、収納場所に困らない上に見栄えが良く、ディスプレイ時に目を引きます。米菓・スナック・煮豆・ゼリー・レトルト食品などに向いています。

三方袋

フィルムの底と両サイドの三方を貼り合わせた袋です。2枚のフィルムがしっかり接着されているため、機密性が高いのが特長です。水煮・漬物・珍味、レトルト食品などを入れるのに適しています。

食品パッケージの印刷方法

パッケージの印刷方法は多岐にわたりますが、食品パッケージに用いられる印刷方法は、主にオフセット印刷・グラビア印刷・UVオフセット印刷・デジタル印刷の4つです。それぞれの特徴を解説します。

紙製にはオフセット印刷

水と油性インクが反発し合う性質を利用した印刷方法で、紙製の菓子箱や化粧箱に向いています。写真や色などの再現性に優れているため、美しいグラデーションや細かい印刷も可能です。大量の印刷を短時間で済ませられるので、印刷枚数が多ければ多いほど単価が下がる傾向にあります。

袋にはグラビア印刷

金属板のくぼみにインクを流し込み、押し付けて印刷する方法です。主に、袋やプラスチック製のパッケージに向いています。グラビア印刷は色の濃淡を繊細に表現できるところが魅力的です。しかし、細かい文字などの印刷はオフセット印刷に劣ります。その他、グラビア印刷は蛍光顔料を使用しないので、色の再現性も低めです。

短納期ならUVオフセット印刷

紙以外に印刷するのが難しい、乾くまでに時間がかかるといった、オフセット印刷のデメリットを解消するために考えられたのが、UVオフセット印刷です。紫外線によって起きる化学変化を利用する印刷方法で、速乾性に優れているため短納期に対応しています。1色のみの単色印刷からフルカラー印刷まで対応可能です。

小ロットならデジタル印刷

最近は、食品パッケージの印刷方法としてデジタル印刷を採用するケースが増えてきています。デジタル印刷機を使う印刷方法で、「版」を使用しないため版代がかかりません。まずは少ない部数から、コストを抑えて印刷したい時に適した印刷方法と言えます。

食品パッケージのデザインに関するポイント

顧客の目を引くパッケージにするためには、ブランドロゴやキャッチコピーなどの他に、「分かりやすさ」と「シズル感」も大切です。こちらでは、それぞれの重要性を解説します。

「分かりやすさ」を意識する

パッケージのデザインを考える時は、おしゃれなデザインを意識する人が多いですが、「分かりやすさ」を意識することも重要です。人がその物を判断するのは、わずか数秒と言われています。マーケットの世界では、“3秒で「それが何か」を認識できない商品は売れない”とされているほどです。
例えば、たくさんのジュースが並んでいる中から、すぐにコカ・コーラを見つけられるのは、ボトルのデザインが分かりやすいからだそうです。食品パッケージを制作する際は、パッと見た時に「どこのブランド(メーカー)なのか」「どんな商品なのか」が分かるようなデザインを意識すると良いでしょう。

「シズル感」を取り入れる

「シズル感」とは「ふわふわ」や「濃厚」など、食品の味わいを想起させる表現を示す広告用語のことです。中が見えないパッケージの場合は、どんな商品であるのかを表現すると同時に、顧客に「美味しそう」と感じさせることを意識してみてください。
食品業界のパッケージを見渡すと、商品の写真が用いられるケースが多いことに気が付くはずです。商品の写真にもこだわって、シズル感のあるパッケージをデザインしてみてはいかがでしょうか。

食品パッケージ作りはcanalにお任せ

食品パッケージ作りを検討している人には、発注がオンラインで完結するcanalがおすすめです。不明点がある時はチャットで相談ができるので、パッケージ作りが初めてでも安心です。最後にcanalの魅力と、食品パッケージにおすすめの商品を紹介します。

canalの魅力

canalはダンボールや袋、紙器など、作れるオリジナルパッケージの種類が豊富。全国にある複数の印刷・加工会社と協力しており、工場の空き時間を使ってオリジナルパッケージの印刷・加工を行っているため、平均20%のコストダウンを叶えています。最短40秒で見積もりが出て、簡単に注文ができるところも魅力の1つです。

食品におすすめのパッケージ①B式組み立て底

こちらは、健康食品やお菓子などに適したパッケージです。底の種類はキャラメル底、またはワンタッチ底から選べます。フルカラー印刷が可能な上、表面生地も一般的なカードBと上質なコートアイボリーの2種類から選択できるので、イメージ通りのパッケージが制作できるでしょう。
マットPP貼りといった上質加工、凹凸加工や箔押しなどの特殊印刷も施すと、きっと高級感の溢れるパッケージが完成するはずです。

canalでB式組み立て底のパッケージを製作する

https://canal.ink/catalog/paperbox/folding-carton/

食品におすすめのパッケージ②ジップ付きアルミスタンド袋

ガスバリア性や防湿性、遮光性が高く、ジップ付きなので簡単に密封可能です。プロテインや健康食品、コーヒーやお茶のパッケージに適しています。自立するため、商品を出し入れしやすいのも魅力です。印刷は1色からフルカラーまで対応しています。材質はアルミ素材の他、やや光沢のあるマットPET、落ち着いた高級感が漂うハイマットも選択可能です。

canalでジップ付きアルミスタンド袋を製作する

https://canal.ink/catalog/flatbag/zip-aluminum-stand/

食品の重さや種類に適したパッケージを選ぼう

食品パッケージを作る時は、商品の重さや種類、保存期間などを意識しましょう。人気商品にするためには、顧客の目を引くパッケージデザインにすることも重要です。canalでは商品の発送で使用するダンボールも扱っており、そちらもブランドロゴなどを印刷することができます。魅力的なパッケージを作って、商品に付加価値をプラスしてください。

canalでオリジナルパッケージを製作する

https://canal.ink/