小ロットでも安価に作れる貼り箱とは?ポイントを押さえて高級感をプラス

貼り箱とはボール紙に印刷紙や小間紙、洋紙、布などを貼り合わせて作られた箱のことです。この記事では貼り箱の種類や形状、素材、高級感のある貼り箱を作るポイント、おすすめの貼り箱印刷サイトを紹介します。オリジナルパッケージや高級感のある貼り箱を作りたい人は、ぜひチェックしてみてください。

貼り箱の種類

組み立て箱よりも高級感がある貼り箱は、宝石類、化粧品、洋菓子、衣料品などに使われています。みなさんがよく知っているものとして、iPhoneのケースも貼り箱です。またギフト用の箱として使われることも多いです。そんな貼り箱には、実はたくさんの種類があります。まずは貼り箱として人気の高い4種類の形状について解説します。

種類①蓋身式

蓋身式は蓋と身箱が分かれている、目にする機会の多い一般的な形の貼り箱です。用途に合わせて蓋の深さを調整できます。例えば箱の中に入れるものが軽量の場合は蓋を浅くし、重量感のあるものは蓋を深くするなど、指定することも可能です。

種類②印籠式

印籠式は下箱の中にもう1つ中箱を入れた、かぶせ式の箱です。身の部分が二重になっているので、蓋身式の化粧箱より高級感が増します。中敷きを入れ、下箱よりも中箱が深い作りにすることで、商品の立体感を演出できます。

種類③ブック式

ブック式は蓋を閉じると、本のような形に見える箱のことです。蓋を取り外すタイプではありませんが、独特の高級感があります。蓋の部分を固定するためにスリーブやシール、リボンをつけて封をすることもあります。

種類④スリーブ式

スリーブ式は引き出し式の箱です。スリーブから身箱を引き出す動作によって高級感がでます。ブランド化粧品のような高級な印象を持たせたい商品の梱包箱におすすめです。

貼り箱の表面紙の素材

貼り箱は特殊な化粧紙を表面紙として貼り付けて制作されることが多いです。表面紙にも種類があり、表面紙によって与える印象も異なります。ここでは貼り箱によく使われる表面紙の素材を紹介します。

タント紙

タント紙は貼り箱によく用いられている定番の紙素材です。少しざらざらとした手触りが特徴で、色の数も多く、印刷を行う制作会社もあります。

エンボス紙

エンボス紙は紙の表面に凹凸があるファンシーペーパーです。ベースの紙にエンボス加工をして、風合いや印象を変えます。高級感があり、貼り箱だけでなく本の表紙やカバー、壁紙などにも使用されています。

コート紙

コート紙はラミネート加工した光沢タイプの紙で、上品な印象の紙素材です。パール加工されたパールコート紙という素材もあります。

ホログラム紙

ホログラム紙は、キラキラ輝く紙素材です。光の当たり方によってホログラムの柄の見え方が異なる、不思議な紙素材です。

メタル紙

メタル紙はボール紙にアルミ箔を貼り合わせた紙素材です。金箔のような高級感があります。メタル紙にカラー印刷を施すことも可能です。

高級感のある貼り箱を作るポイント

貼り箱はそのままでも高級感を出すことができますが、箔押し加工やフォントを選ぶことで、より高級感を高めることもできます。ここでは高級感のある貼り箱を作るポイントについて解説します。

デザインはシンプルにする

単色の箱に箔押しをするだけで、洗練された高級感のある貼り箱に仕上がります。箔押しとは、プレス機を使って金色や銀色などの色を熱と圧力で紙に転写する特殊印刷のことです。商品名やロゴなどもできるだけ最小限にして、シンプルに仕上げましょう。

明朝体のフォントを使う

文字のフォントで印象も変わります。ゴシック体は親近感のあるフォントです。明朝体にすると大人っぽく洗練された印象を与えられます。文字の色も金色や銀色にすると高級感が出るでしょう。

メインカラーを低明度にする

メインカラーもとても重要です。高級感を演出するには低明度の配色を意識してみてください。例えばピンクは真紅色、黄緑は深緑、水色は藍色のように低明度にすると、カジュアルな配色から高級感のある配色になります。また低明度の色には、金や銀などのメタリックカラーも良く合います。文字を入れる時には、メタリックカラーを使うと良いでしょう。

キャッチコピーは控える

貼り箱の場合は、キャッチコピーの印刷を控え、商品名やロゴのみの方が高級感を感じられます。ECサイトを展開している場合は、その中でキャッチコピーを活用してみてください。

緩衝材にもこだわる

緩衝材は、貼り箱の雰囲気に合ったものを選ぶとより良いです。商品、貼り箱、緩衝材に統一感があると高級感が増します。貼り箱には紙パッキンやスポンジなどの緩衝材がおすすめです。
紙パッキンはふわりとした緩衝材素材で、さまざまな色があります。スポンジは箱のサイズに合わせて、型抜きをして使用します。また商品に合わせて厚紙を型抜きし、緩衝材として使うこともあります。どの緩衝材でも、商品と箱の隙間を埋めるのがポイントです。

小ロットで安価に貼り箱を作れる会社

オリジナルの貼り箱を制作したくても、発注の最小ロット数が大きいと初期コストがかさみます。ECサイトを運営している個人や小さな会社では、その点が気になることもあるでしょう。また在庫を抱えすぎると、化粧箱の保管場所も必要です。最後に小ロットで尚且つリーズナブルに貼り箱を制作できる会社を紹介します。

紙箱・化粧箱 net

入稿から納品までの一連の流れを、専属スタッフがサポートしてくれるのが紙箱・化粧箱 netです。取り扱っているのは蓋身式と印籠式、ブック式の3タイプで、それぞれ100個から注文可能です。また在籍デザイナーによって、オリジナルデザインの企画や制作もできます。シールやラベルの発注も可能です。

D‐cube

D‐cubeでは型代が無料です。蓋身式が2種類、印籠式、ブック式の他、蓋箱をリボンで支えた「ヒンジ式」という開閉のしやすいおしゃれな箱と、ロールケーキなどの商品を梱包する時に使われる「デコ形式」と呼ばれる蓋が深くて底箱の底面に板がついた箱などが、50箱から発注できます。
またD‐cubeでは、ジュエリーケースを30個から注文できます。高級感のあるジュエリーケースが小ロットなのにリーズナブルな価格で購入できるのが、D‐cubeの魅力とも言えるでしょう。

canal

canalはオリジナルパッケージの印刷を行うサービスです。日本全国の複数の印刷、加工会社と協力しており、それぞれの会社の空き時間を使って、制作や印刷を行っています。これにより平均20%のコストダウンが見込めます。
canalでは形状や印刷にこだわった貼り箱を100箱からの小ロットで発注できます。また、N式箱など配送用として使えるダンボールなども取り扱っています。チャットから問い合わせれば、用途に合わせ最適なパッケージを提案してもらえます。ぜひウェブサイトをチェックしてみてください。

canalでオリジナルパッケージを製作する

https://canal.ink/

高級感のある箱で商品の価値を高めよう

表面紙の素材にこだわったり、箔押し印字などの表面加工を施したりすれば、より高級感のある貼り箱を制作できます。印刷会社によっては使用頻度の高いサイズであれば既製品の貼り箱を用意しているため、初期費用も抑えられます。高級感のあるオリジナルの貼り箱を作って、梱包する商品の付加価値を高めましょう。