パッケージのマットPPとグロスPPの違いとは?見た目・発色・選び方を比較

パッケージ印刷で使われるマットPPとグロスPPの最も大きな違いは、表面の艶と光の反射です。マットPPは落ち着いた質感に、グロスPPは光沢のある鮮やかな仕上がりになります。

この記事では、見た目や発色、向いているパッケージ、選ぶ際の注意点まで比較して解説します。

マットPPとグロスPPの違い

マットPPとグロスPPは、どちらも印刷した紙の表面に透明なPPフィルムを貼る加工ですが、仕上がりの印象が大きく異なります。マットPPは艶を抑えた上品な質感、グロスPPは光沢があり色を鮮やかに見せやすいことが特徴です。

比較項目マットPPグロスPP
光沢少ない強い
色の見え方落ち着いて見えやすい鮮やかに見えやすい
印象上品・落ち着き華やか・明るい
光の反射抑えられる強い
向いているデザインシンプル・落ち着いたデザイン写真・イラスト・鮮やかな配色
パッケージ例コスメ・ギフト・アパレルなど食品・雑貨・キャラクター商品など

どちらが優れているというものではなく、ブランドの世界観やデザインの見せ方によって使い分けることが重要です。

マットPPとは

マットフィルムとは

マットPPは、印刷した紙の表面に艶を抑えたPPフィルムを貼る加工です。光の反射を抑えられるため、落ち着いた見た目に仕上がりやすく、高級感や上品さを表現したいパッケージで選ばれます。

マットPPは表面の光沢を抑えるため、しっとりと落ち着いた印象に仕上がります。強い反射が少なく、ロゴや文字も見やすくなります。化粧品やギフト商品など、派手さよりもブランドの雰囲気や質感を重視したいパッケージと相性があります。

マットPPを貼ると、グロスPPと比べて色がやや柔らかく、落ち着いて見えることがあります。表面で光が散乱するため、濃色やビビッドカラーでも光沢が抑えられ、全体的に穏やかな印象になります。実際の色味を重視する場合は、事前のサンプル確認が安心です。

マットPPは、コスメ、スキンケア、健康食品、ギフト、アパレルなど、上品さや落ち着きを重視する商品に向いています。ただし、マットPPを使えば必ず高級に見えるわけではありません。色や紙、ロゴ、箱の形状との組み合わせまで含めて考えることが大切です。

グロスPPとは

グロスフィルムとは
※上記のパッケージ例は弊社デザインではございません。

グロスPPは、印刷した紙の表面に透明で光沢のあるPPフィルムを貼る加工です。色のコントラストが強く見えやすく、写真やイラスト、鮮やかな配色を活かしたいパッケージに向いています。

グロスPPは表面に強い光沢があり、ツルっとした質感に仕上がります。光を反射するため、色や写真の印象を強く見せやすいことが特徴です。売り場で目を引かせたい商品や、華やかさ、明るさを演出したいパッケージと相性があります。

グロスPPは、光沢によって色が濃く鮮やかに見えやすくなります。特に黒や濃色は深みが増して見え、写真やイラストもコントラストが強調されやすくなります。デザインの色をはっきり見せたい場合や、視認性を重視する商品に向いています。

グロスPPは、食品、雑貨、玩具、キャラクター商品など、色や写真を印象的に見せたい商品に向いています。光沢によって視線を集めやすいため、店頭で目立たせたい場合にも効果的です。ただし、光の反射が強くなるため、落ち着いたブランドでは相性を確認しましょう。

マットPPとグロスPPで発色はどう変わる?

同じ印刷データでも、マットPPとグロスPPでは光の反射が異なるため、色の見え方が変わります。一般的には、グロスPPは濃く鮮やかに、マットPPは柔らかく落ち着いて見えやすくなります。

黒や濃紺などの濃色では、グロスPPを使うと光沢によって色が深く鮮やかに見えやすくなります。一方、マットPPでは反射が抑えられるため、重厚で落ち着いた印象になります。同じ黒でも、表面加工によってブランドの雰囲気は大きく変わります。

写真や赤、青、黄色などの鮮やかな色を強く見せたい場合は、グロスPPの方が向いています。光沢によってコントラストが強調されるため、パッケージ全体のインパクトを出しやすくなります。マットPPでは、同じ色でもやや柔らかい印象になります。

白やベージュ、淡いピンクなどを基調にしたデザインでは、マットPPの落ち着いた質感を活かすと、上品で柔らかな印象に仕上がります。グロスPPでは光沢が加わるため、より明るく華やかに見えます。目指すブランドイメージに合わせて選びましょう。

パッケージではマットPPとグロスPPのどちらを選ぶ?

パッケージではマットPPとグロスPPのどちらを選ぶ?

パッケージでは、加工単体ではなく商品をどのように見せたいかを基準に選ぶことが重要です。 高級感や落ち着きを出したい場合はマットPP、発色や華やかさを重視する場合はグロスPPが選択肢になります。

シンプルなデザインや高価格帯の商品では、マットPPによって光沢を抑えることで、上品で落ち着いた印象を作りやすくなります。特にコスメやギフト商品では、色数を抑えたデザインや箔押しなどと組み合わせることで、ブランドの世界観を表現できます。

写真やイラスト、鮮やかな色を活かしたい場合は、グロスPPが向いています。光沢によって印刷面がはっきり見えるため、食品パッケージや雑貨など、商品を明るく華やかに見せたい場合に選びやすい加工です。

最終的には、「マット=高級」「グロス=安価」と単純に判断するのではなく、ブランドの方向性から選ぶことが大切です。ポップで明るいブランドならグロスPP、静かで洗練されたブランドならマットPPなど、デザイン全体との統一感を重視しましょう。

PP加工にはどんなメリットがある?

PP加工は、見た目や質感を変えるだけではなく、印刷した紙の表面をフィルムで覆うことで保護する役割もあります。パッケージでは、デザイン性と表面保護の両方を目的として採用されることがあります。

PPフィルムで表面を覆うことで、印刷面が直接こすれることを防ぎやすくなります。輸送や店頭で箱同士が接触するパッケージでは、印刷だけの状態より表面を保護しやすくなります。ただし、使用するフィルムによって耐摩耗性は異なります。

PPフィルムは紙の表面を覆うため、水滴や軽い汚れが直接紙に触れにくくなります。ただし、箱全体が完全な防水になるわけではなく、断面や折り部分から水分が入る可能性はあります。用途に応じて必要な性能を確認しましょう。

PP加工を使うと、印刷デザインを変えずに光沢やマット感を加えることができます。同じ紙、同じデータでも表面加工によって商品の印象を変えられるため、ブランドイメージを整える手段としても活用できます。

マットPP・グロスPPを使うときの注意点

PP加工を選ぶ際は、見た目だけでなく、色の見え方や後加工との相性まで確認することが重要です。 同じデータでも加工後の印象が変わるため、色に厳密な商品ではサンプルや色校正を確認すると安心です。

マットPPは光沢を抑えるため、元の印刷より色が柔らかく、やや白っぽく見える場合があります。特に鮮やかな色や写真を使うデザインでは、想定していた印象と変わることがあります。色を重視する場合は、加工後の仕上がり確認がおすすめです。

グロスPPは強い光沢があるため、照明や見る角度によって反射が目立つことがあります。写真や色を鮮やかに見せるには向いていますが、文字の読みやすさや落ち着いた雰囲気を重視する場合は、マットPPとの比較をおすすめします。

PP加工の上から箔押しやUV加工などを行う場合、フィルムの種類や表面処理によっては定着性に差が出ます。後加工を予定している場合は、PPの種類だけで判断せず、最終的な製造工程まで含めて加工会社へ確認することが重要です。

マットPPとグロスPPは組み合わせられる?

パッケージでは、マットな表面をベースにしながら、一部だけ光沢を加える表現も可能です。例えば、全体をマットPPで落ち着かせ、ロゴや商品名だけにUVニスなどの光沢加工を施すことで、質感の差をアクセントとして活用できます。

全面をマットとグロスのPPで分ける方法だけでなく、ニスや箔押しなど別の加工を組み合わせる方法もあります。実現できる仕様は箱の素材や印刷方法によって異なるため、デザイン段階で製造会社に相談すると安心です。

パッケージのマットPP・グロスPP加工ならcanalへ

オリジナルパッケージ印刷のcanal(カナル)

マットPPとグロスPPは、同じデザインでも商品の印象を大きく変える表面加工です。「高級感を出したい」「写真を鮮やかに見せたい」など、商品の見せ方から加工を選ぶことが重要です。

canalでは、オリジナルの化粧箱や紙製パッケージについて、紙素材、印刷方法、マットPP・グロスPP、箔押しなどを含めてご相談いただけます。加工方法がまだ決まっていない場合でも、ブランドイメージやデザイン、ご予算をもとに適した仕様をご提案します。

まとめ

マットPPとグロスPPの最も大きな違いは、表面の光沢と色の見え方です。マットPPは艶を抑えた落ち着いた仕上がり、グロスPPは光沢があり色を鮮やかに見せやすい仕上がりになります。

パッケージでは、どちらが優れているかではなく、商品をどのように見せたいかで選ぶことが大切です。ブランドの世界観、印刷デザイン、色、後加工まで含めて比較し、自社の商品に合った表面加工を選びましょう。

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